【イベントレポート】「AIについてぶっちゃけどう思う?」 QuizKnockと東大工学部が、中高生向けトークイベント「AIが好きになっちゃう放課後」を実施しました
2024/08/03
6月16日(日)、QuizKnockが東大メタバース工学部とのコラボイベント「AIが好きになっちゃう放課後 ~AIと人間が新しい世界をつくる~」を東京大学本郷キャンパスの安田講堂で行いました! 中高生を中心に、学生やその保護者の方が約800名参加し、5名の登壇者がAIについて語る様子に耳を傾けました。本ページではその模様をレポートします!
トークイベント「AIが好きになっちゃう放課後」は第一部、第二部、質問タイムの三部構成で行われ、QuizKnockの須貝駿貴、鶴崎修功、田村正資に加え、東京大学教授の沙川貴大氏と松尾豊氏が登壇しました。
第一部:AIが好きになっちゃう放課後
第一部ではトークセッション「AIが好きになっちゃう放課後」を実施。MCの須貝による「AIについてぶっちゃけどう思う?」という質問を皮切りに、各登壇者がAIに対して抱いている率直な印象や、それぞれが実践している身近な活用例についてトークを繰り広げました。AI研究の第一線で活躍する松尾教授に対して、「AIが数学の難問を解決することはできるのか?」「AIが主体性を持つことはできるのか?」といった疑問がぶつけられると、トークはAIの現在の技術力や今後の可能性といったテーマへと深まっていきました。
その後、田村が生成AI「Claude 3 Opus」の画面をスクリーンに投影し、その場で短編小説や「卒業生に送る言葉」の生成を実演。須貝が会場を歩き回り、キーワードとなる単語や細かなシチュエーション設定を観覧客に求める場面もあり、会場が一体となって生成に取り組みました。
最終的にできあがったのは、完成度が高いながらも突飛な設定の文章。スクリーンに文章が表示されると同時に拍手と笑いが起こり、会場は盛り上がりを見せました。
第二部:講演「AI技術が拓く未来」(東京大学大学院工学系研究科 松尾豊 教授)
第二部では松尾教授による講演「AI技術が拓く未来」が行われました。人工知能の歴史やディープラーニングの仕組みのほか、今後起こりうる学問領域のアップデートについて解説し、「(AIの研究を通して)我々人間のことがもっとよく分かるようになり、それをふまえて新しい社会をつくっていくという時代になるのでは。面白い時代になりそうでワクワクしている」とまとめました。
質問タイム
質問タイムでは、東京大学工学部の教員がMCとなり、会場の参加者と登壇者の質疑応答を行いました。「SFのように、AIが人間に反逆することはあるか」「AIが人を殺した場合誰が罪に問われるか」といったAIと人間のかかわりに関わるものから、「勉強や宿題でAIを使用してよい場合、どこまで頼ってよいものか」「AIを研究したい場合、東大のどの学部を目指せばよいか」といった中高生ならではのものまで、幅広い質問が寄せられました。
最後には、イベントの締めくくりとしてQuizKnockメンバーがこの日の感想をコメント。それぞれが今後の研究の発展や会場の学生への期待を述べ、イベントは幕を閉じました。
なお、イベントの模様は、東京大学工学部のYouTubeチャンネルでアーカイブ配信されています(アーカイブの閲覧はこちらから:https://www.youtube.com/live/Z38Db77XWQg )。
(左から)須貝駿貴、沙川教授、松尾教授、鶴崎修功、田村正資